Woman

 

By: Michael Gil

 

 

僕らはいつも

何かを待っているよう

 

 

 

君は自由に宙を舞う

あの花も

あの水辺も

星が瞬く間に

どこかへと消える

 

 

 

僕はといえば

風を聴いたり

星を読んだりして

気ままにやっている

 

 

 

君は君のものだけど

僕が君を待つ間だけ

君は僕のものになる

 

 

 

僕の息を感じていれば

君はきっと安心だね

だけど明日になれば

僕たちはまた飛びまわる

 

 

 

君は僕の一部を抱えたまま

どこへでも飛んでいく

さっきまで僕たちは

転げあってひとつだったけれど

 

 

 

僕には君のかけらがない

実はというと

君が少しうらやましい

 

 

 

君はつかみようのない粒子のように

そこかしこをすり抜けて旅をする

光の速さで

 

 

 

僕らはいつも

何かを待っているよう

でも待っているのじゃない

それでいい

だって僕には

すました顔をした花がある

だまって考え込む石ころも

やさしく変わっていく水面も

 

 

 

そしてほらそこには

君がいる