穢れた羽根

 

By: michal

 

 

彼らが

神の土地に境界を引き

油で唇を濡らし

身体を沸騰させて

偽物の愛を交わしている時も

 

 

そして君が

ほんの少しの間

晴れ渡った空の下に

揺れる草はらとともに

永遠を

完璧な世界を

胸の底に刻む時も

 

 

その羽根はまわっている

とても巨大で

とても正確で

とても清潔に見えるが

穢れ切っている

 

未来という名の滅びを予言し

笑顔で握手を求めてくるその手には

しっかりと隠されている

二度と抜くことのできない棘が

 

 

海は澄んでいて

風は変わらず頬を優しく撫でる

光が心の波に反射して

こう呟かせる

すべて大丈夫だと

 

 

ただ羽根はまわっている

どんな時も休まず

その轟音で

貧しい食事の音など掻き消される

僕の喉も

血を流して音を失うだろう

 

 

だが僕は叫び続けるだろう

僕は君と僕の名の下に

こう叫ぶ

 

Fuck You !