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眩しい光の中で見た
僕にだけ向けられた笑顔
小さな花を見て
耳元で囁くあなた唇
自分たちを使い果たす瞬間も
月を見て想いを空に投げた夜も
ああそのすべてが
押し流される
根こそぎ奪われて
遠く暗い穴に落とされる
表情を変えず
立ち尽くす
ひとつの皺もよせず
ましてや涙も浮かべない
僕が消えて
あの頃のあなたが戻るなら
穏やかに小さなものを撫で
白くわずかに輝いている
深く青い水の底に行きたい
でも選ぶことはできない
あなたが僕を忘れたら
僕の目は見えなくなり
手は力を失い
やがて心臓が止まる
ほら前にやってみたことがある
だからもうそんなに辛くない
わずかに顎を硬くして
奥歯を潰すだろう
目は見開いて
世界が崩れるのを見る
僕が見るのは
あなたの幸せ
僕を忘れた世界
あなたの笑い声が聞こえる
あなたの笑い声が聞こえる
それだけだ
僕は幸せ
さようなら