Photo credit: Bernal Saborio G. (berkuspic) on VisualHunt.com

 

 

 

 

ぼくがあなたをわすれることはない

もしもあなたがぼくをわすれるとしても

 

 

 

ぼくのさいぼうのひとつひとつに

ぼくのしんぞうのいちばんふかいところに

あなたのなまえはきざまれているから

 

 

 

ぼくのからだがくちてしまって

かぜにとばされるちいさなちりになっても

そこにはかならずあなたのなまえがある

 

 

 

ぼくのなまえがわすれさられても

ぼくがあなたをわすれることはない

 

 

 

あなたはぼくをあいしてくれたから

それはほんとうのことだから

 

 

 

あなたのなまえをのせたちいさなちりは

かぜにのってどこまでもいくだろう

おおきなうみをいっしゅんでわたり

くものうえのおだやかなひかりもあびる

くらいどうくつをぬけたり

ねこのあたまにのっかったりもする

 

 

 

たくさんのものがうまれ

たくさんのものがしぬ

それでもあなたのなまえは

ぼくのちりとともにある

 

 

 

ぼくはあなたをあいしているから

それはほんとうのことだから

 

 

 

よるがおわりひがのぼる

ぼくたちはまたたびをする

ぼくたちはいつまでも

いっしょにたびをつづけよう