Photo credit: Me in ME on VisualHunt
僕がこの世界から消えるとき
すべての if が消え去るだろう
僕の現実だけがわずかな痕跡を残し
しばらくすればすべての記憶も消える
まるで存在しなかったかのように
僕はいなくなる
あなたが熱望したものを
僕は実現しようとしたけれど
あなたはテレビのチャンネルを変えた
血が滲む爪先で掴もうとしたものは
もう手放さなければならない
あなたと一緒に見たものは
すべて儚いものばかりだった
だけどとびきり美しい
僕の胸に残るのはそれだけ
わずかな小銭だけを残して
わずかな喜びと
たくさんの苦しみとともに
僕がここを立ち去る前に
腐敗した if を処分してしまいたかった
でももう間に合わない
なぜならまた増えてしまったから
あなたは僕を柔らかさで包み
冷たい刃でめった刺しにする
だからもう仕方がない
僕がこの世界から消えるとき
願わくば僕の現実がまだみずみずしく
歌い続けてほしい
僕が完全にいなくなって
他人の顔をした世界が口笛を吹いても
僕の塵さえなくなっても
少し疲れてしまった
心が追い付かない