Photo credit: Maria Keays on Visualhunt

 

 

 

信じたのは

少し開いた唇

肌に食い込む爪

奥底まで貫く視線

美しく泣く声

 

 

僕には何もない

この心のほかには

僕は正直なだけの馬鹿だ

あなたに捧げられるものは

この心臓だ

 

 

愚かにも僕は

月に誓いを立てた

あなたとともに

一瞬の輝きに

永遠を賭けた

 

 

僕は信じた

唇を爪を瞳を

あなたの言葉すらも

心から信じた

幸せだった

 

 

胸の白い花が

赤く染まる

あなたを愛した証

永遠に消えない赤