車を停めて哀しい曲をかけた
哀しいわけじゃないけれど
どうしても聴きたいんだ
木々の緑にも他の車にも
同じように眩しい日射しが降る
君と交わした言葉が空を舞って
何度も僕の胸を通り抜ける
振り分けようとした想いを
僕は宙に放り投げて自由にした
あの彼方へ飛んで
もう一度戻っておいで
雲の上の風は
きっと僕らの味方
僕らが覚えていることも
忘れてしまったことも
きっとずっと僕らとともにある
でも強い風に吹かれて
すべてが透き通れば
きっともっと強くなれる
僕は心を開いたままで
僕を取り戻すさ
そして
僕だけの僕を
もう一度君にあげる
君にだけあげる