君は控えめな姿で
でも小気味よく走り
いつも優しく僕を包んだ
君の声は僕を安心させた
クールな顔
グラマラスな後ろ姿
特に夜は
緑色の光で僕を癒した
彼の無垢な寝息も
可愛らしい歌声も
君は僕と共に
優しく聴いた
誰にも言えぬ苦しみを
雨の海辺で洗うとき
君も濡れながら
僕を抱いた
あの橋を渡りながら
雲間から射す夕陽に
遠いあの人を想い
僕が落とした涙を
君は黙って拭った
あの人へと急ぎ
暗闇に浮かぶテールランプを
次々と後にするとき
君は力強く僕を励ました
待ちきれない僕を知って
君はいつも笑って
僕に寄り添って
あの人を待ってくれた
君は
あの人にも笑いかけ
あの人も
君に笑いかけた
君は
僕の孤独を
僕の痛みを
僕の恋を
僕の愛を
知っている
ありがとう
忘れない