僕たちとの約束を守って
夜が来てくれた
空気は冷たいけれど
森で生きる者たちの鼓動を湛えている
この場所なら安心だ
川辺からは少し離れているし
灌木が姿を隠してくれる
昼間ほどじゃないけれど
ベリーの甘酸っぱい香りもする
僕を見つめる君の瞳が
穏やかに焦点を失う
微かに唇が開く
僕は君に呼吸を合わせる
僕は君の骨
君の肌
君の髪
君の内臓
僕はいつもここにいる
夜が何度きても
それは変わらない
僕はいつも
君に呼吸を合わせる
僕の肺は君の肺になり
吐息は君をいつも護る
君の目が閉じる
僕の姿が見えなかったとしても
僕は幸せだ
眠る君
僕の永遠