Photo credit: danielle_blue on VisualHunt.com
あたたかい胸に抱かれた
おっかなびっくりの笑顔が見えた
笑い声が聞こえて
背中をとんとんしてもらった
わけもなく反発して
何でも攻撃した
沈む赤い陽を見つめて
俺はひとりぼっちだった
希望を抱いて旅立つ日
駅に見送りに来てくれた
冗談を言い握手をして
手を振って別れた
考えに考えたのに
傷つけて傷つけられた
雨が降る夜の街を歩く
俺はひとりぼっちだった
純粋にただ純粋に
求め求められたと思った
いつも一緒にいて
いつまでも一緒だと思った
俺が愛を手にかけて
俺の心も死んだ
遠くからその人を見るとき
俺はひとりぼっちだった
生まれてきた奇跡が
すぐにも消えそうだった
暗い川面を見ながら祈り
俺はひとりぼっちだった
いつもそこだけは輝いて
いつでも手を繋いでいた
いつも笑い合って抱き合って
美しい寝顔を見せた
おそろしい出来事の中で
混乱に流されないように踏ん張った
理解しえない人と過ごし
俺はひとりぼっちだった
まるで初めてのように恋をして
まるで初めてのように永遠を誓った
悲しみをさらけ出して
少しの疑念もなかった
上手く暮らせないことに
うしろめたさを感じて
それでも笑ってみせるとき
俺はひとりぼっちだった
幸せに満ちた部屋から
突然追い出された
鉄扉を叩いても返事はない
俺はひとりぼっちだ
今度こそ本当に
ひとりぼっちだ
これから先は
ずっとひとりぼっちだ