Photo credit: tanakawho on VisualHunt
あの場所に花が咲いていたね
花びらの鮮やかさに君の眼は輝いて
何度も何度もため息をついて
僕の手を握り締めた
僕は少し照れくさくて
でも嬉しさで胸が高鳴って
君の肩を引き寄せた
僕はあの場所の写真を見る
今日の写真だ
今もまた花が咲いているらしい
前のとは別の花だよ
きっと他の誰かたちが愛でていたはず
ほほ笑み合い
肩を寄せ合って
君が二度と訪れないその場所
君が二度と見ないその花
僕だけは忘れないよけっして
今度ひとりで行ってみよう
ひとりで行けば
苦しくて死ぬかもしれない
渡る風に吹かれて
朽ちてしまえるなら
喜んであの場所へ行こう
あなたの忘れた思い出とともに