さびしい

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僕の心が均衡を失ったのは

夜空を見上げる君を見つけた時からだった

たった一つの星が輝くこと以外

僕は何も望んでやしなかったのに

君を見つけてしまった

 

 

隠していた悲しみを

君に知られてしまった

そのせいで

僕は希望を持った

 

 

いくつもの夜を越えて

ふたりで何度も月を見上げた

うっとりする君に

僕はうっとりして

ほほえむ君に

僕はほほえみ返した

 

 

 

君は僕だけを求めたと言う

でも僕はひとりぼっちだった

いつでも

そういつでも

 

 

 

今君は言う

さびしいと

 

 

 

君が望むものを

僕はあげられない

だから君は

ひとりぼっち?

 

 

 

僕に心をくれたのは

君だ

哀しみも

虚しさも

与えたのは君だ